「軒天」という言葉を聞いたことはあっても、実際どこにあるのか、何をしているのか分からない方も多いのではないでしょうか。
軒天は、屋根の裏側にある部分のことです。屋根の庇(ひさし)の裏側を覆っている板の部分を指し、外からはあまり見えない場所ですが、家を雨や風から守る大切な役割を担っています。
軒天は、家の美観を保つだけでなく、屋根裏の換気を助けたり、外壁や柱への雨水の侵入を防ぐなど、家の寿命に直結する重要な部分です。そのため、劣化が進むと目に見えないところで雨漏りやカビの発生につながることがあります。
軒天の主な役割は大きく分けて三つです。
・雨や風から家を守る
軒天は屋根の裏側にあることで、雨や風を直接家の外壁や柱に当たらないように守る役割があります。
・通気を助ける
屋根裏の通気を確保することで、湿気がこもるのを防ぎ、木材の腐食やカビの発生を抑えます。
・美観を保つ
屋根の裏側をきれいに見せることで、家全体の見た目を整えます。軒天が黒ずんだり剥がれたりすると、外観の印象も悪くなってしまいます。
軒天は目立たない場所にあるため、劣化に気づかず放置されることが少なくありません。劣化の原因は主に以下の通りです。
・長年の雨や湿気の影響
雨風にさらされる部分なので、湿気や雨水の影響で木材が腐食したり、塗装が剥がれることがあります。
・素材の経年劣化
軒天に使われている板や塗装も年数とともに劣化します。特に木製の場合は湿気に弱く、早めのメンテナンスが必要です。
劣化が進むと、軒天の一部が剥がれ落ちたり、隙間から雨水が侵入して室内の天井に雨染みが出ることがあります。目に見えないところの不具合が、家全体のトラブルにつながるのです。
軒天は外から直接見えないため、劣化に気づくのが遅れがちです。雨染みやカビを見つけたときには、すでに軒天や屋根の下地が傷んでいることがあります。
そのため、少しでも異変を感じたら、早めの点検と修理が非常に重要です。放置すると雨漏りが広がり、家全体の耐久性に影響する可能性があります。

今回のお客様宅では、軒天の重ね張り施工を行いました。
重ね張りとは、既存の軒天の上から新しい板材を張る方法で、次のようなメリットがあります。
・既存の軒天を剥がす手間が少ない
・施工がスピーディー
・雨や湿気への保護力が向上
・美観も回復する
重ね張りにより、劣化していた軒天の機能をしっかり補強し、家全体を雨漏りから守ることができました。
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