💡マメ知識 瓦屋根の耐久年数

瓦自体は50年以上持つこともありますが、下地や漆喰の劣化には注意。定期点検が長持ちの秘訣です。

💡マメ知識 葺き直しと葺き替えの違い

• 葺き直し：既存瓦を活かしながら補修

• 葺き替え：新しい瓦に交換
  屋根の状態に応じて最適な方法を選びます。

💡マメ知識 温水器撤去のメリット

• 屋根への負担軽減

• 瓦のズレや雨漏りリスクを減らす

• 屋根全体の耐久性アップ

💡マメ知識 棟瓦・漆喰の役割

• 棟瓦は屋根のてっぺんの防御壁

• 漆喰は棟瓦を固定し、雨水侵入を防ぐ重要な部分

① ソーラー温水器の撤去

まず最初に、屋根に設置されていた大きなソーラー温水器を撤去しました。
長年使用されていなかったため、屋根への負担を軽減することが目的です。

撤去作業は、屋根や瓦に傷をつけないように養生を行い、安全に慎重に進めました。
お客様も「これで屋根の負担が減るので安心です」と、とても安心されたご様子でした。

② 既存瓦を一度すべて取り外し！

次に、瓦を一枚ずつ丁寧に取り外していきます。
これにより、瓦の下にある野地板や防水紙の状態を確認でき、必要な補修箇所を見つけることができます。

瓦を外す作業は手間がかかりますが、慎重に行うことで、再利用する瓦を傷めず、施工後も美しい屋根に仕上がります。

③ 野地板・防水紙の交換

既存瓦をすべて取り外した後は、屋根の下地である野地板と防水紙を交換します。
野地板は屋根全体の骨格を支える大事な部分、
防水紙は雨水が家の中に入らないようにする大切な層です。

傷んだ下地や防水紙を新しく交換することで、屋根の耐久性と防水性がぐっと向上します。
この作業が、葺き直し工事の“安心の基本”です。

④ 桟木を張る

野地板と防水紙の補修が終わったら、瓦を固定するための桟木（さんぎ）を屋根に張ります。
桟木は瓦を均等に並べ、しっかり固定するための土台です。
桟木の間隔や水平を丁寧に確認しながら設置することで、瓦が長持ちし、美しい屋根に仕上がります。

屋根の谷部分には、雨水が集中するため谷板金を取り付けます。
谷板金は雨漏り防止の重要な部分で、屋根の耐久性を大きく左右します。
設置時には水の流れを確認し、しっかり固定。
これで雨水が建物内部に入り込むリスクを最小限に抑えます。

桟木と谷板金が設置されたら、いよいよ瓦を元の位置に戻していきます。
一枚一枚丁寧に並べ、隙間や向きを確認しながら設置。
棟瓦や隅瓦も含め、屋根全体を美しく整えます。

この工程で、瓦の向きや重なりをきちんと調整することで、雨漏り防止と耐久性の確保ができます。

⑦棟瓦の戻しと漆喰施工

瓦の葺き直しが終わったら、屋根のてっぺんにある棟瓦を戻します。
棟瓦を固定する際に漆喰も一緒に施工。

漆喰は棟瓦をしっかり固定し、雨水の侵入を防ぐ大事な役割があります。
ここを丁寧に施工することで、屋根全体の耐久性が格段にアップし、安心感が増します。

⑧最終確認

最後に、屋根全体を細かくチェックします。

・瓦の固定状態
・棟瓦の傾きや漆喰の仕上がり
・谷板金や雨水の流れ

すべて問題がないことを確認して施工完了です。
お客様も「これで雨漏りの心配もなく、安心して暮らせます」と笑顔で、とても喜んでくださいました。

💡マメ知識 葺き直し施工のポイント

• 瓦の向きや隙間を丁寧に調整

• 下地や防水紙の補修が仕上がりの安心感を左右